〔003〕斜里岳 (1,547m)

標高差:877m

2010年09月22日(当時61歳)


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北海道斜里郡清里町字江南
登り:2時間51分
下り:2時間55分

前日の移動
  雌阿寒岳登頂後は雌阿寒温泉に入り、斜里までの移動途中で阿寒湖、摩周湖の観光をする。
駅の道 ”パパスランド”で車中泊、これは札幌の鉄人のアドバイスに基づいたもので、清岳荘で車中泊をせずに早朝に登山口に入った方が車中泊駐車料金500円が浮くとの悪知恵である。 パパスランドでの車中泊は今回が3回目となる。

トータル:6時間00分 (休息時間含む)
ウィキペデアから
  古くはアイヌ語でオンネヌプリといった。 シャリとはアイヌ語で「葦の生えた湿原」の意。
山頂は斜里岳、南斜里岳、西峰からなる。 オホーツク富士、斜里富士とも呼ばれる。 一般的な登山道は、清里町側から登るもの。 近隣の知床斜里駅から登山口までは、定期バス(斜里バス)も運行されている(始発06:30、1日3便)。
Road Map :R391から斜里町に入り、道標に従って町道に入り、林道を7.9km走り、清岳荘に向かう。
Route Map:旧道の沢歩きを楽しみ、新道で展望を楽しみ周回する。きつい所は無く、楽に周回出来る。
今日の温泉
 ”パパスランド”での入浴は今回で3回目、石鹸、シャンプー、サウナが完備されて
380円は圧倒的にお得、ここを外す手はない。 内部でレストランとも繋がっている。
ニセイカウの登山口に移動する。
  出来るだけ標高の低い地点での道の駅を探しながら車を走らせるが、適当な道の駅が
無く、勝って知ったる層雲峡の双瀑台駐車場に行く。 夕刻までは観光客で一杯だったが、
夜には観光客が居なくなり静かになった。
夜中は大嵐になる。
  夜中、車の揺れで目が覚める。 寒冷前線が通過した様だ。 水音で大雨かとびっくりしたが、それは滝の音だった。
山頂 馬の背 上二股 龍神池分岐 熊見峠 下二俣 林道終点 林道ゲート
8:40 8:57 9:20 −−− 10:11 11:00 11:35 11:49
林道ゲート 林道終点 下二股 水蓮の滝 羽衣の滝 霊華の滝 上二股 馬の背 山頂
5:35 5:48 6:25 6:28 6:47 7:20 7:41 8:07 8:26
日本百名山』 沢登り、滝巡りの楽しい山。 3度目の挑戦にて山頂からの展望を得ることが出来た。
5時35分に林道ゲートを出発する。 今朝、パパスランドから
”斜里岳”を見た時は山頂にガスが掛かっていた。 又々、リベンジ
失敗の臭いがするが、取り合えずは登ってしまおう。
早朝、パパスランドを出発して、札幌の鉄人のアドバイス通りに林道
ゲート前に車を停める。 ここに駐車スペースは無し、左に曲がれば
”清岳荘”ある。 ゆっくりの時間で出発しようと思っていた矢先、
登山ツアー者のバスが ”清岳荘”にやって来た。 ジジババに先行
されて沢道で停滞するのは適わんので、慌てて出発する。
例によって ”熊出没注意”の看板あり。
山頂まで3.6kmとは近いではないか。
林道を歩くこと13分で林道終点、登山口となる。
”清岳荘”はこの林道終点に建っていたが1998年に
火事で焼失して現在の位置に建て直したらしい。
”清岳荘”への分岐に着く。 鉄人のアドバイス通り、
ゲートから林道を歩く方が早くて楽だった。
「こんなに渡渉があったのかなぁー」と思うほど目まぐるしく
渡渉を繰り返しながら進んで行く。 長靴の方が良かったかなー。
早速、渡渉の繰り返しとなる。 前回は長靴で挑んだので楽だったか、
今回は登山靴なのでドボンしない様に気を付けながらゆっくりと歩く。
今回も薄曇り、冴えた景観は望めそうにない。
どこをどう歩くかは決まっていないが、赤テープを
追って、適当な飛び石を見付けて渡渉を続ける。
50分にて ”六合目”からは少し上の ”下二股”の分岐に着く。
今回も定番通りの沢沿いの ”旧道コース”に進む。
48分にて”六合目”に着く。
ここには何がしろの建屋跡があった。
”水蓮の滝”の遡上のやり方は前回で学習済みである。
53分にて ”水蓮の滝”に着く。
前方にハイカーを発見。 先行している人はシャキシャキ歩いているが、後方の人は動きが遅く、
ケガでもしたのかと聞いてみたが、「ゆっくり歩いているだけ」とのことだった。
写真のモデルが欲しくて、一緒に歩きたかったがペースが合わず先に行かせて貰う。
”方丈の滝”は七合目、標高1,020mとなっていた。
滝横の滑滝状の斜面を登るがロープの設置があった。
1時間26分にて ”方丈の滝”に着く。
”方丈の滝”の滝口から振り返り見る。
”方丈の滝”の上流部。 落ちてきそうな岩が見えている。
”見晴の滝”の直ぐ上にある ”七重の滝”を見る。
沢登りをすれば楽しそうな傾斜である。
1時間39分にて ”見晴の滝”に着く。
1時間45分にて ”霊華の滝”に着く。
八合目、標高1,195mの表示あり。
”竜神の滝”に着く。
2時間11分にて沢から離れ ”胸突八丁”への真っ直ぐな道
に入って行く。 胸突き八丁と言うほどの急登ではなかった。
”上二股”からは沢の中を歩く、穏やかな道が続く。
沢道を進んで2時間06分にて ”上二股”の分岐に着く。
下山時は ”熊見峠”側への新道を歩く予定である。
登り途中から振り返り見る。 肉眼では ”オホーツク海”まで見えているが、写真には乗っていない。
2時間32分にて ”馬ノ背”のコルに着く。
寒くなって来たのでウィンドブレーカを着る。
”馬ノ背”へのガレ場をこなす。
反対側の ”1,376mピーク”を見ると今にも落ちそうな岩が見えていた。
この ”根性岩”がどう固定されているのか見に行きたいくらいだ。
”馬ノ背”から登って来た道を振り返り見る。
中央の尾根には ”新道コース”がはっきりと確認出来た。
登るに従い展望がどんどん広がるが ”南斜里岳”は
どれだか判らず、著名な名が付いた山がないのが寂しい。
”南斜里岳”は帰宅後、地図とにらめっこして判る様にはなった。
2時間51分にて ”斜里岳”(1,547m)に着く。
1回目はガスの中、2回目は雨降りで見送り、3回目にしてやっと晴れた山頂に登れた。
遥か北海道の山まで来て、晴れた山頂に立てるのは本当に嬉しい!
小振りな ”斜里神社”の前を通り、目の前の山頂に向かう。
肉眼では ”摩周湖”の中の小さい島も確認出来たので、
同定がやり易かった。
又もや山頂には誰も居らず、2人組みも一向に登って来ない。
1人寂しくカメラをセットして貧相なオヤジを記念撮影。
パラグライダーで飛び出したい位の展望だ。
現地では ”南斜里岳”がどれか判らなかったが、帰宅後に学習出来た。
一通り写真を撮ったので、早々に下山する。
2人組は未だ上がって来ない。 どこに行ってしまったのか?
昨年('09年)にリベンジを達成した ”羅臼岳”が正面に見えた。
”斜里岳”の三角点は標高1,536mの地点にあり、三角点からも大展望が得られた。
”上二股”の分岐に69歳の百名山ジジーが休憩しており、話しかけると意気投合してしまい長々とお喋りしてしまう。 昨日は ”羅臼岳”に登ったが、風が凄かったらしい。”上二股”から ”新道コース”に入り ”斜里岳”を振り返り見るが、ここから山頂は見えなかった。
14分程、展望を楽しんで下山に入る。 鉄人のアドバイスは下りも
”旧道コース”を使うべしであったが、前回、ガスの中で何も見る
ことが出来なかった ”新道コース”で下山したいと思う。
”斜里岳”の山頂が顔を出すようになってきた。 手前の山が邪魔をして
いるので、下山して行く方が ”斜里岳”の見通しが良くなって行く。
ダケカンバの林になると、ここまで樹林帯がなかったので、
何故かホッとしてしまう。
最初の ”1,250mピーク”から ”熊見峠”までの ”新道コース”を見る。
一面のハイマツ帯であるが、歩き難いところはなかった。
前回はガスで景観を見ることが出来なかったので、今回はすごく新鮮に感じだ。
下山1時間31分にて ”熊見峠”に着く。 ”熊見峠”は展望が
殆ど利かなかった。 ここから ”下二股”までは激しい下りが続く。
”2つ目のピーク”から最初のピークを振り返り見る。
2つ目のピークからの展望はすこぶる良かった。
展望の利かない樹林帯の中の激下りではあるが、
所々からは ”斜里岳”と手前の男前な岩峰が望めた。
登りには使いたくない激下りであるが、前回、沢歩きが苦手な
ハイカーが数組、ここを登りに使っていた。
やはり沢歩きが楽しい。 又、何度も渡渉しながら下って行く。
下り2時間20分にて ”下二股”の分岐に戻る。
”熊見峠”からの激下りだけで50分程掛かっている。
渡渉にも飽きた頃、2時間55分にて林道終点登山口に出る。
下山3時間09分にて林道ゲートに戻り、往復6時間14分にて
”斜里岳”を終了する。 通常、林道歩きは面白くないものであるが、
涼しい風が吹き抜ける林道歩きは爽やかで気持ちが良かった。
林道に入ると、林道の片隅に綺麗な花が咲いていた。
ネットで花名を調べると ”ムシトリナデシコ”の名が出て来た。
靴を履き替え ”清岳荘”の駐車場に行ってみる。 広い駐車場に沢山の車が来ていた。(朝は4台しか停まっていなかった)。 駐車場から斜里岳の山頂だけが見えている。 清岳荘は素泊まり1500円、車中泊500円、
駐車料金100円となっており、今日は500円が節約出来た。
下山中もすれ違うハイカーからツアー客の動向を聞いていたが、すっと
道を譲ってくれたらしい。 バスの運ちゃんと話しをすると、運ちゃんは
暇なのか色々教えてくれた。 九州からの25名のツアー登山で、昨日は
羅臼岳に登り、強風で羅臼平で敗退、それでも中々降りて来なかったら
しい。 今日は無謀にも旧道コースから登っているらしいので今日も中々
降りて来ないだろうと伝えておいた。 しかし、九州から北海道へのツア
ー登山って幾ら掛かるのだろうか?
正面に ”斜里岳”が見える大展望が得られた。
パパスランドの温泉に入りに行く途中に ”清里宇宙展望台”
なるものがあったので寄り道してみる。
今日の ”羅臼岳”(左)は天気が良さそうであるが、強風はどうだろうか?
道の駅 ”パパスランド”の左、レストラン、右、温泉、隣にコンビニ
もどきがあるが、まだ酒類販売の許可が下りていないらしい。
他のコンビニは8km程車で走る必要があった。
'10年度の北海道の山遠征
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しゃりだけ
〔清里宇宙展望台〕に行ってみる。
一の沢の滝巡り
”馬ノ背”の分岐からは小さなピークを越えて
鞍部に緩やかに下って行く。
”馬の背”から見た ”斜里岳”の山頂。 途中に鞍部がある様に見える。
数え切れないほどの渡渉を繰り返して行く。
2023年9月11日改定。
下山後は暇潰しに周辺を散策する。
”パパスランド”の内部の写真は撮らなかったが、
全てが新しく綺麗な所です。